人生の指針──私が「誠実」という軸を大事にしている理由

コラム

【目次】

  1. 指針とはなにか?
  2. 私が「誠実」という軸を持った理由
  3. 営業でも崩さないと決めた「誠実」
  4. 目標を達成しても満たされない理由
  5. 軸があることで人生がブレなくなる
  6. 結論|あなたの“指針”はなんですか?

1. 指針とはなにか?

今日は「人生の指針」について書いていこうと思います。

一般的に指針とは、
自分が迷ったときに立ち返る“行動の基準” のことです。

人生は迷います。
良い方向にも、悪い方向にも、迷います。
迷っても時間は進むし、立ち止まっていても現実は動いていきます。

そんな中で、最初からブレない人なんていないと思っています。
ただ、ブレているように見えない人はいて、
その人たちはきっと “自分のなかに軸を持ち、折に触れて見直している” のだろうなと感じます。

私自身がそのことに気づいたのは27歳の頃でした。
そのときに決めた軸が 「誠実でいよう」 というものでした。


2. 私が「誠実」という軸を持った理由

私が誠実にこだわるようになった理由は、当時勤めていた会社の社長の言葉がきっかけでした。

“嘘は簡単につけるけれど、
ひとつ嘘をつくと、その嘘を守るために次の嘘が必要になり、
やがて大きな嘘になる。”

この言葉を聞いたとき、
自分の過去の経験と結びついて腑に落ちた瞬間がありました。

「私は嘘をつかない誠実な人間でいよう」

それが私の指針の始まりでした。

皆さんも経験ないですか?
ちょっとした嘘が、あとから大きな困りごとにつながってしまった過去。

もし「そういう経験は一度もない」という方がいたら、本当にすごいです(^^)

私はいろんな会社で働く中で、
小さな嘘を積み重ねてしまい、だんだん苦しくなっていく人を何人も見てきました。

もちろん、大きい・小さいは関係ありません。
悪気がなくても、人は嘘をつくと心がざわざわしてしまい、
その不安が積み重なって、最終的に会社を離れていく人もいました。

あくまで私が見てきた“傾向”の話ですが、
この経験が「誠実でいよう」という自分の指針につながっていきました。


3. 営業でも崩さないと決めた「誠実」

ここから本題です。

私はこの「誠実」という軸を、営業という仕事でも絶対に崩さないと決めました。

その背景には、建築・リフォーム業界で働く中で、
お金が理由でトラブルになる場面を何度も見てきたことがあります。

金銭管理の行き違いから信頼を失ってしまったり、
正しい判断ができずに、会社を離れることになってしまった人もいました。
誰も悪人ではなく、
「家族に迷惑をかけたくない」「周りに心配をかけたくない」
という気持ちが根底にあったのだと、今では思います。

だからこそ私は、
“誠実でいることが、自分を守り、大切な人を守ることにもつながる”
と強く感じていたと思います。

あなたには、自分の中の“軸”がありますか?
もしまだ決まっていないなら、一度考えてみても良いのかもしれません。


4. 目標を達成しても満たされない理由

あなたが今大事にしているものは何でしょうか?

お金(給料)ですか?
正直に言うと、私は数年前までそこだけ見ていました。

“年収を上げたい。もっと稼ぎたい。”

そう思って、勉強も営業も全力で頑張り、
目標年収を達成し、会社の売上も達成しました。

達成した「瞬間」は嬉しいです。
でも、その喜びは1日あれば充分なんです。
次の日にはスッと消えてしまう。

そして、その後に来る感情は 喪失感 でした。

「次はどこを目指せばいい?」
「また目標を上げて、毎年回し車のように走り続けるだけ?」

目標は達成すれば次が出てくる。
終わりがありません。

だから私は気づきました。

目標には終わりがある。でも“指針”には終わりがない。

だからこそ、大事なのは数値だけではなく、
「どう生きたいか」「どんな人でありたいか」という軸なんだと。


5. 軸があることで人生がブレなくなる

それ以降、私は商談の前に自分へこう言い聞かせます。

  • 「契約しても、しなくても、このお客様の問題は解決しよう」
  • 「解決の糸口を探そう」
  • 「問題を言語化しよう」

こうして“誠実”という軸を確認してから向き合うようにしています。

すると不思議なもので、
結果だけを追っていた時とは比べものにならないほど、
お客様との関係が良くなっていきました。

そして、こんな言葉をいただくようになりました。

「あなたが誠実だからお願いした」
「あなたがまじめだから契約したいと思った」
「今回は契約できないけど、ここまで向き合ってくれてありがとう」

数字では測れない報酬です。
人としての自信にもつながりました。


6. 結論|あなたの“指針”はなんですか?

人生は迷います。
ですが、迷ったときに戻れる“軸”があると、進む方向が自然と見えてきます。

あなたの中に、まだ言語化されていない軸はありますか?
もしまだであれば、
今日をきっかけに少し向き合ってみてもいいのかもしれません。

答えは急がなくて大丈夫です。
時間をかけて育てていくものだと思います。

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