瞑想は「落ち着くため」ではない──気づく力を鍛えるための、現実的なトレーニング

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目次

  1. はじめに|前回の振り返り
  2. 感情に「気づく」と何が変わるのか
  3. なぜトレーニングが必要なのか
  4. なぜ方法は「瞑想しかない」のか
  5. ヨガと座禅の違いを整理する
  6. 瞑想で得られる効果(副産物として)
  7. 私が行っている瞑想のやり方
  8. 継続によって起きた変化
  9. まとめ|人間力も営業力も、静かな訓練から育つ

1. はじめに|前回の振り返り

前回の投稿では、
商談中や日常の中で
自分の感情に気づくこと についてお話ししました。

焦っているな、
今ズレているな、
少し無理をしているな。

こうした感情に
その場で気づけるだけで、
会話や商談の流れが
落ち着くと感じています。

ここまでは、
「気づくことの大切さ」の話でした。

ただ、
ここで一つ疑問が残ります。

この状態を、どうやって保つのか?


2. 感情に「気づく」と何が変わるのか

感情に気づけるようになると、
少しずつですが、
自分の反応が変わってきます。

反射的に話さなくなる。
相手の反応を見る余裕が出る。
確認を入れる間が生まれる。

結果として、
自分も相手も
冷静な状態で会話が進みやすくなる。

ただし、
これは一度わかれば
ずっと続くものではありません。

気づけたり、
気づけなかったり。

だからこそ、
再現できる形にする必要がある

と感じるようになりました。


3. なぜトレーニングが必要なのか

ここで、
少し現実的な話をします。

人は、生まれながらに
感情と同調する構造 を持っています。

相手が焦れば、こちらも焦る。
場の空気が張り詰めれば、体も硬くなる。

これは
意志の弱さでも、性格の問題でもなく、
人間の仕組みに近いものだと考えています。

だから、

「気をつけよう」
「落ち着こう」

だけでは、
どうしても限界がある。

トレーニングが必要になる理由は、
ここにあります。


4. なぜ方法は「瞑想しかない」のか

では、
そのトレーニング方法は何か。

私はここで、
はっきり書きますが、
方法は瞑想しかない と考えています。

理由は単純です。

意識が別のことに向く。
そのズレに気づく。
意識を元に戻す。

この一連の動きを、
安全に、何度も、意図的に
繰り返せる方法が、
他にほとんど存在しないからです。

ここで言う瞑想は、
落ち着くためのものではありません。


5. ヨガと座禅の違いを整理する

瞑想という言葉は、
どうしても曖昧に使われがちです。

なので、
ここで一度整理します。

ヨガの瞑想は、
リフレッシュやリラックスに
フォーカスしています。

一方で、
座禅の瞑想は違います。

心を一定に保つ。
意識のブレに気づく。
元の状態に戻す。

これは、
精神統一そのものを鍛える訓練 です。

私がここで話しているのは、
明確にこの後者です。


6. 瞑想で得られる効果(副産物として)

ここまで読むと、
「じゃあ、気持ちよくならないの?」
と思われるかもしれません。

実際、
瞑想にはさまざまな効果が
研究でも示されています。

記憶力の向上。
学習能力の向上。
リラックス効果。
入眠しやすくなる。
集中力が高まる。

ただ、
私の中での位置づけは明確です。

これらは目的ではなく、
結果としてついてくる副産物。

主役はあくまで、
「意識を保つ力」です。


7. 私が行っている瞑想のやり方

やり方自体は、
驚くほどシンプルです。

環境は、
できるだけ暗い部屋。

夜くらいの暗さ、
明るくても月明かり以下が好ましいです。

一人の空間が向いています。

方法はこうです。

あぐらで座り、目を閉じる。
鼻から息を吸い、口から吐く深呼吸。
時間は何分でもいい。

意識するのは、
自分の呼吸だけ

すると、
仕事のこと、予定のこと、食べ物のこと、
趣味や娯楽のことが浮かびます。

考えてしまってOKです。
むしろ、それが人間です。

大事なのは、
考えていると気づいた瞬間に、
呼吸へ戻すこと。

この「戻す」を繰り返す。
それが瞑想だとここでは捉えています。

ここで一人の空間ということを先程あげましたが、
呼吸に集中すると、音や衝撃等にすごく敏感になっています。
私が読んだ著書では、「瞑想中は心を丸裸になる」と表現があったくらいです。

実際に、私も一人の空間でしていた時に、物音がして物凄くびっくりしたことがあります。
ですので、推奨としてできるだけ一人の空間と書いておきます。

ただし、わざと人が行き交う公園等でするケースなどもあるみたいです。

実際に私も、飛行機の中で行ったことがありますが、それはそれで十分に行えた経験を持ちます。

ですので、初めから一人の空間でする場合は、物音(アラーム等)に気をつけておけば大丈夫だと思います。


8. 継続によって起きた変化

研究では、

1週間に18分を、
3カ月継続。

このあたりが
一つの目安として紹介されています。

私は毎日していますが、
時間は決めていません。

「やらなきゃ」という感覚が、
逆にストレスになる時期があったからです。

結果的に、
平均すると
毎日15分ほど行っています。

9〜12分を超えたあたりで、
呼吸を感じなくなったり、
前頭葉から疲れが抜ける感覚が出ることがあります。

これは
気持ちよさというより、
静かになる感覚 に近いです。

そのような感覚の時に、報酬系と呼ばれるホルモンが分泌されているようです。

その感覚の時に

・ストレス現象

・集中力上昇

・記憶力上昇

といった効果が副産物として得られているようです!


9. まとめ|人間力も営業力も、静かな訓練から育つ

ここまで、
少し地味な話をしてきました。

でも私は、
人間力も、営業力も、
こうした静かな訓練の積み重ねで
変わっていくと感じています。

私自身、
1カ月ほどで小さな変化を感じ(記憶力があがりました)、
3カ月を過ぎた頃から
成約率にも変化が出ました。(プラスでは周りから集中力が凄いと言われ始めました)

入眠までの時間も、
かなり短くなりました。(入眠時に目を閉じたら瞑想と同じ呼吸になるので、5分程で入眠するようになりました)

瞑想を文章で伝えるのは、
正直、とても難しいです。

もし、
「もう少し感覚を知りたい」
「実際どうやっているのか聞いてみたい」
そう感じた方がいれば、
気軽にメッセージをください。

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