【前置き:この記事の位置づけ】
今回お伝えするのは、
私が訪販会社を辞め、県内で売上TOP3のリフォーム会社に転職した時の
“入口部分” です。
この頃の私は、売れる月と売れない月の波に振り回され、
そこから 「営業は感覚ではなく、構造で再現できるのでは?」
という考えにたどり着く前段階にいました。
ただし、この一連の経験は内容がとても多いため、今回は
- 当時の悩みの這い上がり方
- インプットの具体的手法
- 私が行っていたPDCAの詳細
- 後輩マネジメントによる検証
- 構造化の進化プロセス
などは あえて次回以降に深掘りします。
この記事ではまず、
「どのようにして構造化の原型が生まれたのか」
そのスタート地点だけをお伝えします。
目次
- 訪販から県内トップ3の会社へ転職した理由
- 入社後2カ月は“講義漬け”の日々
- OJTなし。いきなり現場投入のリアル
- 最初の4カ月で1000万円──だが実は“裏試験”だった
- 売れる月・売れない月という地獄の波
- とにかく学んだが、全部“抽象的”だった
- 「営業は科学だ」という言葉がヒントになった
- 営業構造化の“原型”が生まれた3つの理由
8-1. 自分で試し続けた
8-2. 数人の後輩に当てても結果が出た
8-3. 行動の定量化(反省項目の構造化) - この会社で人生を終える?次の挑戦へ
1. 訪販から県内トップ3の会社へ転職した理由
訪販会社でクローザーの商談を見た時、
私はふとこう思いました。
「あれ? これ、俺でもできるんじゃないか?」
この軽い直感が転職のきっかけでした。
どうせ挑戦するなら売上が高い会社のほうが良い。
その程度のノリに近い判断で、
県内で毎年トップ3に入るリフォーム会社へ転職しました。
2. 入社後2カ月は“講義漬け”の日々
入社後は、会社独自の育成プログラムが2カ月続きました。
内容は、
- 営業プロセス
- 利益の説明
- 社長の講義
- コンサル資料のコピー
- 過去のZOOM講義の視聴
などの“座学だけ”でした。
正直、率直に感じたのは──
- 暇
- 抽象的すぎる
- 現場を知らない机上の空論
というものでした。
3. OJTなし。いきなり現場投入のリアル
2カ月の研修が終わると、
社長から「依頼案件シート」を渡されました。
それだけです。
- OJTなし
- 同行なし
- 指導なし
自分でアポ取り、
自分で現調し、
自分で商談する。
“初日から全部ひとり” という環境で、
右も左もわからないまま現場に放り出されました。
4. 最初の4カ月で1000万円──だが実は“裏試験”だった
現場入り5日目で初契約を取った後、
月次の売上はこうなりました。
- 1カ月目:110万円
- 2カ月目:220万円
- 3カ月目:310万円
- 4カ月目:450万円
合計約1000万円。
初めの契約は今でも思い出します。数十万の案件に商談2時間。そんな熱量なのでお客様も熱量に負けての契約だったのではないかと思います。
その商談に挑むまでも見積書とプレゼン資料を何回も確認し、一人で想定ロープレを4時間くらいしていたと思います。今思い出せば、なんと効率の悪いやり方だったか💦
話しを戻し、後から聞いた話ですが、
この4カ月は 「裏試験」 だったそうです。
4カ月で1000万売れば正社員。
売れなければ正社員になれない。
OJTなしでこれは異常でした。
なんとかこの試験を突破し、
その年の売上は約4500万円となりました。
5. 売れる月・売れない月という地獄の波
この会社で私を苦しめたのは、
売上の波 でした。
- 売れる月は売れる
- 売れない月は何しても売れない
さらに、ノルマ未達の月は
全体会議で“宣誓”させられる風習 がありました。
精神的な負担は大きく、
「気持ちで売上は安定しない」
という事実だけが残りました。
6. とにかく学んだが、全部“抽象的”だった
売上の波を消すため、
私はとにかく学びました。
- YouTube
- 無料相談
- 先輩に聞く
- 上司に聞く
- 前職の上司にも聞く
しかし、どれも“感覚”の域を出ず、
ここから再現性のある答えは出てきませんでした。
※無料相談なのですが、私はネット上で手当たり次第に相談してました。読者の皆さんは気をつけてくださいね💦私はマルチ商法の入口に誘導されるケースが多々ありましたし、高額商材を契約される手前までいきましたので。そのようなケースになる前に周りの方に相談してくださいね☆本サイトにここは大丈夫ですか?というコメントがありましたら、私が調査しお答えいたしますので(^^♪
マルチ商法とは…マルチ商法とは、会員が新たな会員を勧誘し、その新規会員がさらに別の会員を勧誘するという連鎖によって階層的な販売組織を拡大していく販売形態です。 (Google抜粋)
7. 「営業は科学だ」という言葉がヒントになった
そんなとき、社長の講義の中で聞いた言葉を思い出しました。
「営業は科学だ。レシピがあれば再現できる。」
この自己満足に聞こえた言葉が、
不思議と心に残っていました。
また、Youtubeで配信されているトップセールスマンも過去の偉人も同様の事をいっています。インプットをしていき点と点が繋がったという感じです。
ここから、私の“実証フェーズ”が始まりました。
8. 営業構造化の“原型”が生まれた3つの理由
8-1. 自分で試し続けた(実証フェーズ)
まずは材料集めとして
- トップセールス動画50時間
- 営業本の大量インプット
- 過去商談の振り返り
そして仮説を立て、
実際の商談で1つずつ検証していきました。
机上の空論ではなく、
身体を使った現場実験 です。
8-2. 数人の後輩に当てても結果が出た(再現フェーズ)
自分の仮説が当たり始めた頃、
こっそり後輩2〜3人に同じ方法を試してもらいました。
結果、
後輩たちも数字が上がりました。
ここで私は初めて確信します。
「これは自分だけの才能ではなく、
誰がやっても再現できる可能性がある」
8-3. 行動の定量化(反省項目の構造化)
最後に私が取り組んだのは、
反省の“項目化”でした。
- この状態ならAへ進む
- この失敗ならBへ戻る
- Cを満たしたら次へ移行
- 行動の量の基準
こうした “移行条件の定量化” を作りました。
これは営業の世界では珍しく、
私の構造の核になっていきました。
9. この会社で人生を終える?──次の挑戦が始まった
構造化によって数字も安定し、
後輩も伸び、売上も前年を大きく超えました。
具体的に
・契約率が10%上昇(平均)
・売上単価の上昇。会社平均単価80万→私115万
・売上金額が120%上昇
※あくまで中央値です。個人で上昇幅が変わりました。
でも私はふと思いました。
「この会社で人生を終えるのか?」
また“興味”が勝ってしまいました。
ここから私は、次の会社へ挑戦することになります。
次回、
「属人営業の会社で再び崩れる経験」
をお伝えします。


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