目次
- はじめに|人付き合いに悩むのは、弱さではない
- 私が人を「区別しない」代わりに意識していること
- 人は3つに分けられる、という考え方
- 相手を思うことと、自己犠牲は同じではない
- 商談の場で「今は相手にしない」と判断する具体例
- 会社の中で距離を取ったほうがいい人の特徴
- 三方良しという考え方と、時間の使い方
- まとめ|すべての人と、同じ深さで関わらなくていい
1. はじめに|人付き合いに悩むのは、弱さではない
私生活や仕事の中で、
「この人との関わり方、どうしたらいいんだろう」
と感じたことはありませんか?
相手にすべき人、
少し距離を取ったほうがいい人。
そんなことを考える自分を、
冷たい人間だと思ってしまう方もいるかもしれません。
でも私は、
人付き合いに悩むこと自体は、
弱さではないと思っています。
むしろ、
相手や関係性を大切にしようとしている証拠
なのではないでしょうか。
2. 私が人を「区別しない」代わりに意識していること
正直に言うと、
私は人を区別しているつもりはありません。
ただし、
対応する態度は変えないように意識していますが、
返すメッセージは変えています。
言い換えるなら、
誰に対しても誠実でいようとは思っていますが、
すべての人に同じエネルギーを使うことはしない、
という考え方です。
私の中で返しているメッセージは、
大きく分けると次の2つです。
- 「あなたの好きなようにすれば?」
- 「あなたと一緒に考えたい・共感します」
この違いが、
人付き合いで消耗しないための
一つの基準になっているように思います。
3. 人は3つに分けられる、という考え方
ここで一度、
視点を整理してみます。
人は大きく分けると、
次の3つに分けられる、という考え方があります。
- 与える人(ギバー)
- 奪う人(テイカー)
- 与えた分だけ返そうとする人(マッチャー)
これは、
どれが正解・不正解という話ではありません。
あくまで「傾向」の話です。
ここで一つ、
自分に問いかけてみてほしいです。
今の立ち位置は関係なく、
あなたはどこに属したいでしょうか。
4. 相手を思うことと、自己犠牲は同じではない
ギバーやマッチャーを選んだ方は、
基本的に
相手の立場で物事を考えられる方だと思います。
それは、とても良いことです。
ただし、
ここで一つだけ、
同時に考えておきたいことがあります。
相手を思うことと、
自己犠牲を続けることは、同じではない。
この線引きが曖昧になると、
人付き合いは一気に苦しくなります。
5. 商談の場で「今は相手にしない」と判断する具体例
商談の場では、
この考え方を強く意識しています。
たとえば、
- その商品やサービスを、そもそも望んでいない
- 時期も予算も、まったく決まっていない
- 「まず予算を出してから検討します」という段階
こうした方です。
この考え方自体は、
間違っていないと思います。
むしろ、とても正しい判断です。
ただ、
今はネット社会です。
予算の目安はネット上にいくらでもありますし、
AIを使えば、
ある程度の情報は簡単に手に入ります。
その段階で、
人の時間を使ってまで
予算出しを求めるのは、
私は少し違うと感じています。
だからといって、
「あなたはお客様ではないのでお断りします」
そんな言い方をするつもりはありません。
私が選ぶのは、
その方のニーズを満たせそうな会社を紹介し、
自分は一度、身を引く という行動です。
一方で、
「一緒に考えてほしい」
「よく分からないから相談したい」
そういう思いを持っている方は、
簡単に切り捨てないようにしています。
6. 会社の中で距離を取ったほうがいい人の特徴
会社の中でも、
似たような場面はあります。
困っている人に対して、
- 「他の人に聞いて」
- 「自分で考えなさい」
- 「私のときは、あーだのこーだの」
こうした言葉を返す人。
これは、
困っている人への回答ではなく、
関わることから逃げている姿勢
だと、私は感じています。
もし、
そうした人が話の渦中にいる場面に
巻き込まれた場合。
無理に正面から向き合わなくていいと思っています。
とりあえずうなずく。
必要であれば、
話を遮ってでも、その場を離れる。
それが、
一番消耗しない選択だと感じています。
7. 三方良しという考え方と、時間の使い方
私が尊敬している起業家の考え方に、
「三方良し」というものがあります。
- 会社が儲かる
- お客様が得をする
- 営業も対価として給料を得る
よく言われる
「ウィンウィン」よりも、
一段上の考え方だと、私は感じています。
この「三方良し」を成立させるためには、
すべての人と同じ深さで関わらない
という選択も、現実的だと思います。
8. まとめ|すべての人と、同じ深さで関わらなくていい
売上は大事です。
結果も大切です。
ただ、
全員が全員、
自分にとってのお客様になるわけではありません。
人間は万能ではありません。
時間にも、エネルギーにも限りがあります。
もし今、
人付き合いや仕事で
疲れを感じているなら。
それは、
あなたが冷たいからではありません。
頑張りすぎているだけ
かもしれません。
すべての人と、
同じ深さで関わらなくていい。
その基準を持つことが、
長く、穏やかに働き続けるためには
大切なのではないでしょうか。
※最後に
私はテイカーと呼ばれる人を
批判しているわけではありません。
自分の力や限界、
これまでの経験や結果を踏まえたうえで、
より多くの人に貢献するために、
時間をどう使うか
その視点を共有したかっただけです。

コメント