言語化とは何か

Q&A

―借り物の理解ではなく、自分のスキルに変えるために―

目次

  1. 前回の振り返りと今回の寄り道
  2. なぜ今「言語化」が求められているのか
  3. 借り物の言語化ではなぜ身につかないのか
  4. 「腑に落ちる」の正体
  5. 言語化とは何をしているのか
  6. なぜ自分の言葉でないと使えないのか
  7. 言語化が「覚醒」に変わる瞬間
  8. 最後に(私の言語化の体験)

1. 前回の振り返りと今回の寄り道

前回の記事では

リフォーム営業がきつい

というテーマに対して

「きつい」という感情を分解し
ボトルネックを言語化することの重要性

について書きました。

つまり

感情で止まるのではなく
構造に分解すること

ここが重要だという話です。

ただ

その話をしている中で

どうしても避けて通れないテーマがあります。

それが

「言語化」

です。

今回は一度寄り道をしてでも

この言語化という概念を
深く考える必要があると思い

テーマとして取り上げます。


2. なぜ今「言語化」が求められているのか

「言語化」という言葉は

ここ4~5年ほどで
一気に広がった印象があります。

ビジネスの現場ではもちろん

スポーツの世界でも

「言語化できる選手は強い」

と言われるようになりました。

また

コンサルティングやマーケットの分野では

昔から当たり前のように使われていた言葉でもあります。

ではなぜ

ここまで広がったのか。

それは

再現性のある成果が求められる時代になったから

です。

感覚的にできる人だけが成果を出す時代から

誰でも一定の成果を出せる構造が求められる時代に変わりました。

その中で必要になったのが

「説明できる力」

です。

つまり

なぜできたのか
どうすればできるのか

これを言葉にする必要が出てきたのです。

これが

言語化の役割です。


3. 借り物の言語化ではなぜ身につかないのか

ただ

ここで大きな落とし穴があります。

それは

借り物の言語化

です。

誰かが言っていた言葉を

そのまま使う。

一見すると

理解しているように見えます。

しかし

実際の現場では

それは使えません。

なぜなら

それは

自分の言葉ではないから

です。

人は

自分が理解できていないことは

再現できません。

つまり

言葉として知っていることと
使えることは

全く別の話です。


4. 「腑に落ちる」の正体

よく使われる言葉に

「腑に落ちる」
「腹落ちする」

というものがあります。

これは感覚的な表現ですが

本質的には

理解して使える状態になったこと

を指しています。

ただ知っているだけではなく

行動として再現できる。

この状態になって初めて

その知識はスキルになります。

つまり

言語化の目的は

「分かる」ではなく

「使える状態にすること」

です。


5. 言語化とは何をしているのか

では

言語化とは何をしているのか。

それは

自分の理解に合わせて再構築すること

です。

同じ情報でも

人によって理解の仕方は違います。

経験も違えば
思考も違う。

だからこそ

そのまま受け取るのではなく

自分の中で

かみ砕き
組み替え
意味づけをする

このプロセスが必要になります。

これが

言語化です。


6. なぜ自分の言葉でないと使えないのか

ここで例えを出します。

同じスニーカーが2つあります。

1つはあなたが毎日履いているもの。
もう1つは他人が履いているものです。

同じスニーカーでも

他人のものを履くと
違和感を感じますよね。

スマートフォンも同じです。

自分のスマホであれば

迷わず操作できますが

他人のスマホだと

アプリの場所を探し
操作に時間がかかります。

パソコンでも同じです。

つまり

同じものでも

自分のものかどうかで使いやすさが変わる

ということです。

スキルも同じです。

誰かの言葉のままでは

使いこなせません。

自分の言葉に変換して初めて

使えるようになります。


7. 言語化が「覚醒」に変わる瞬間

では

どうすれば言語化できるのか。

正直に言うと

考えてもすぐには分かりません。

私も分かりませんでした。

ただ一つ言えるのは

インプットと実践の往復

です。

知識を入れ続ける中で

実際に使う場面に直面したとき

初めて

自分の中で変換が起きます。

「あの人はこう言っていたが
 自分ならこうした方がいいのではないか」

この瞬間です。

このとき

その知識は

初めて

自分のスキルになります。

これが

私の中での

「覚醒」です。


8. 最後に(私の言語化の体験)

最後に

私の経験を一つ共有します。

皆さんも

「迎合」

という言葉を聞いたことがあると思います。

一般的には

相手にへりくだる
接待的な対応

というニュアンスで使われます。

ただ

正直に言うと

私はこの概念が
全く理解できませんでした。

理由は

心から相手を好きでもないのに
そのような行動をすることに対して

自分の中の

プライド

が強く反応していたからだと思います。

この問題に対して

私は1年以上

インプットと内省を繰り返しました。

ただ

ずっと

霧の中にいるような感覚でした。

何をどう考えればいいのか
分からない状態です。

そんな中で

壁打ちと内省を繰り返す中で

一つの言語化にたどり着きました。

それは

私の中での「迎合」は

「相手の要求は何かを考えること」

という言語です。

この言葉に変換できた瞬間

霧が一気に晴れました。

そして

やるべきことが

「相手の要求を聞き出すこと」

という

具体的な行動に変わりました。

ここまでくると

次は

言葉の選定
行動の棚卸
練習
反省
工夫
繰り返し

という

PDCAが回り始めます。

逆に言えば

この言語化ができていない状態

つまり

霧の中にいる状態では

PDCAは回りません。

なぜなら

何を改善すればいいのかが
分からないからです。


言語化とは

ただ言葉にすることではありません。

自分の中で理解し、使える状態にすること

です。

ここを飛ばすと

一生「分かったつもり」で終わります。

遠回りに見えますが

ここが

一番の近道です。

ぜひ一度

自分の言葉で考えてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました